■ISC (国際学生会議/The International Student Conference)

新しい時代を築いていくのは、我々若者の役目である。ますます混迷の度合を深める国際情勢の中、若者の可能性こそが未来の希望への萌芽である。我々はそれを自分自身で育んでゆかねばならない。国際学生会議(略称:ISC)は、そのような自覚の上に、我々が学生としてできることは何か、との思いを集結し具体化したものである。



1954年の第1回の開催以来現在に至るまで、たゆむことなく毎年開催されてきた本会議の活動は、学生による国際交流の先駆的役割を果たすと共に、数多くの優秀な人材を育ててきたものと自負するものである。ISCで見聞きしたこと、体感したことは、参加者各人の血肉となり、そこで培う友情は、我々の勇気を奮い起こす力の源となる。ISCでの様々な経験を通じて学ぶことは、"自信"である。"自信"とは文字どおり自分を信じることである。「可能性を持った自分自身を信じる気持ち」を育てるのである。ISCの開催が世界をすぐに変革するわけではない。しかし、変わるものがある。それは、参加者一人一人の内面の世界である。そして、一人一人が変わるならば、世界を変革することも可能なのである。



 ISCの目的は、参加者一人一人が、他者との対話・交流を通してひとの多様性を認識することである。それは、世界の抱える諸問題を自分自身の問題として捉え、問題意識を各国の若者と共有し、問題解決に向けて学生として行える可能性を共に追求することを可能にする。我々は、この地道な活動の結晶を社会に提言することで、世界平和に貢献できれば幸いであると考える。



■ISC・過去の主な参加国・地域

大韓民国・中華人民共和国(香港含む)

台湾・アメリカ・ドイツ・ポーランド

インドネシア・フィリピン・タイ・インド・ベトナム

パキスタン・オーストラリア・イギリス

カナダ・ノルウェー・イタリア・スウェーデン

フランス・サウジアラビア・モンゴル・ロシア

オーストリア・スペイン・イスラエル

オランダ・マレーシア・シンガポール



■ISC開催目的


1934年に開かれた第一回日米学生会議を起源とする国際学生会議(ISC)は、1954年の第一回以来、毎年夏に行われています。その間一貫して日本国際学生協会の最大の行事として、会員の目標となると共に、国内にあっては開催地をはじめとする各地域の人々への国際交流の普及・促進・共働を行い、また参加の機会を全国の学生に提供するなど、会議意義を多くの方と幅広く共有してきました。同様に様々な国の学生に参加を呼びかけ、日本において貴重な多国間交流を実現しています。相互交流を基本とするISAとして、ISCは、外国人留学生を日本に招待するものとして位置付けられ、ISA会員の派遣である海外学生派遣プログラムと対になるものです。




メインとなるプログラムは総合テーマから派生した分科会テーマについての『分科会討論会』です。時代の変遷と共にテーマも移り変わり、その内容は「平和」から「政治」、「経済」、「国際的な諸問題」まで様々です。しかしこれらに一貫してあるのは国際交流・相互理解によって、問題を見つめなおし前進しようとする姿勢です。分科会は1回を2時間として5回ほど行われますが、その中で問題を深く追求し、意見を交換してそこで得られた成果、経験を共有していきます。参加者はここで改めて国際交流・相互理解とは何かを問いかけその大切さを知ることになります。



 本会議では、分科会討論会に関連して講師を招待しての講演会、座談会や企業・NGOに訪問するフィールドワーク、さらに参加者全員で討論する全体フォラムもあります。社会の有識者から広く意見を取り入れ、各分科会の成果を共有し会議の成果としてまとめていきます。また、会議の最後には以上の成果をまとめた『共同宣言』が作成されています。



 その他のプログラムとして、『文化紹介』があります。多種多様な文化・伝統・価値観といったバックグラウンドをもつ人々が参加するISCでは、それだけ様々なことを知り合う魅力も意義もたいへん大きいものになっています。伝統的な舞踏、歌謡といった芸能から芸術や習慣について、実演を交えて紹介します。また日本文化、日本社会の紹介にも力を入れています。研修旅行ではホームステイ、フィールドワークをすることによって、日本についての認識を深めてもらうと共に、学生以外の市民との交流を促進することを目指していきます。



 予算約600万円と言う規模で行われるISCは、学生の参加費だけでは到底成り立ち得ないものであり、広く社会の財団・企業のかたがたのバックアップがあってはじめて行うことが出来るプログラムです。ISAでは、ISAの最大行事としてのISCの意義、役割について毎年反省と向上を目指し、準備段階から日々討論を重ねています。






■近年の総合テーマ

第40回(1993年) 『共生への始動』

(奈良)

第41回(1994年) 『時代の再認識からの出発』

(東京)

第42回(1995年) 『創造的平和の探求』

(小田原)

第43回(1996年)『新時代、求められる価値観』 (東京)

第44回(1997年) 『共存の時代』

(東京)

第45回(1998年) 『私たちに何ができるか』

(奈良)

第46回(1999年)  『市場優位の視座』

(京都)

第47回(2000年) 『21世紀の旅人』

(京都・滋賀)
〜共生・平等・繁栄を求めて〜

第48回(2001年)  『世界の新秩序を探して』(京都)

〜グローバルな社会の中で〜

第49回(2002年『21世紀を生きる』

(東京八王寺)
〜真の国際平和を求めて〜

第50回(2003年) 『私たちの21世紀』

(滋賀・東京)
〜今なすべきこと〜  

第51回(2005年)  『21世紀を動かす原動力』(東京・京都)

〜私たちに秘めた無限の可能性〜

第52回(2006年) 『新世代の躍動』

(東京・京都)

第53回(2007年) 『現代社会における共生のあり方』

(東京・京都)