未来をつくるのは「教育」である。
当分科会では誰もが接し、接しなければならない教育の影響力を踏まえ、世界の戦争・紛争解決へ向けた一手段として、「平和教育」を取り上げ、議論していく。平和教育とは、戦争・紛争解決の手段として、平和な状態を維持するためにどうすれば良いかを学ぶものである。
教育の影響力とはたいへん大きい。教育は人間のアイデンティティ形成に大きな影響を与え、また戦争・紛争終結後の地域復興の中で、教育の再建は初期段階から重要な位置を占めるためである。なぜなら、社会の復興には有効な教育制度の確立が必要条件であり、更に平和教育を施すことは当該国における戦争・紛争の再発のリスクを低下させるからである。つまり、平和教育を紛争後地域や紛争地に対して普及することには大きな肯定的可能性があるのである。
上記のような、平和教育の肯定的可能性を踏まえ当分科会では、紛争後地域や紛争地をはじめとする、「平和教育未普及地」に対して平和教育を普及するために、平和教育を定義し、そのシステム構築と普及法について模索していく。また教育は行われる場に応じて、家庭、学校、社会の3つに区分されることが多いが、当分科会では政府がインフラとして市民に提供し、関与できる、学校教育を主に取り上げる。
まず、世界の過去・現在の教育事例や教育の影響力、可能性について意見を共有し、教育について考える。次に平和教育とはいかなるものかについて議論し、平和教育の定義を見出す。その後、平和教育が普及されていない地域に対し、平和教育を普及するための「各国が可能な独自性を持ったアプローチ」についてケーススタディを交えながら議論する。「各国が可能な独自性をもったアプローチ」とは、各国の文化背景を踏まえた、平和教育を普及するための独自性をもった支援のことをいう。また最終的に可能ならば、あなたが可能なあなたのコミュニティに対しての平和教育の普及法と、平和教育による現行の戦争・紛争の解決法についても取り上げてゆく。
世界は戦争・紛争で溢れている。前世紀から共生社会の実現が声高く唱えられているにも関わらず、である。戦争の世紀と言われた前世紀から我々は学ぶべきことがあるのではないだろうか。我々はまた同じ過ちを繰り返そうとしているのではないだろうか。前世紀の反省を踏まえ、世界の戦争・紛争を解決し平和な世界を構築することは人類の負った責務である。
平和をつくるのは人であり教育だ。あなたの国は何が出来ますか?